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ー合気と気功と智慧の学舎ー

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執筆者の写真喜多原 歓喜地

#21 気功と合気を学ぶ意義

更新日:2020年12月13日

「気功」を学んで健康養生や体質改善を促したり、また「合気」を学んで他者との調和や身体的・精神的な強さを身につけることができます。

しかしそれ以上に私が意義を感じていることは「森羅万象の理」、言い換えれば「自然界のシステム」を論理でなく身体で感じ、体験的に理会できることにあるのではないかと思っています。


私たち人間はどの時代においても、社会全体を支配するシステムによって構成され、そのシステムに合わせて生活してきました。例えば現代では多くの国が資本主義をベースに経済活動を行っております。また電力をはじめとするエネルギーによって様々な動力を生み出し、身の回りの機械やコンピュータの働きによって生活が支えられています。

しかしほんの数百年前は、一部の貴族や王家、権力者が支配する時代でもあり、またさらに時代を遡れば神(宗教)が治める時代もありました。


自らが生きる時代の社会構造やシステムを知ることはとても大切です。それは円滑な社会生活を促したり、日々の労働の改善や自らの成長においても優位に働きます。

しかし忘れてはならないことは、それぞれの時代のいかなる社会システムであろうとも、「大自然のシステム」の中からは逃れられないということです。言い換えれば「大自然のシステム」の中に、人間は一時的に様々な社会システムを作っているに過ぎません。

そして、現代における資本主義や経済システム、エネルギー文明も永久に続くわけではなく、もしかしたらそう遠くない未来に、劇的な変化がある可能性だってあるのです。


しかし、たとえそうなったとしても、それはあくまで人間が生み出したシステム領域の話であって、大自然のシステム、すなわち「森羅万象の理」はなんら変わりなく動いていることでしょう。


「気功」や「合気」を学ぶということは、すなわち一時的に人間が生み出した人工システムを学ぶのではなく、そのさらに外側にある「森羅万象の理」を学ぶことにあります。よってその学びの成果は時代や環境、状態に左右されるものではなく、いついかなる時も普遍性を持って応用できるものとなるのです。

「気功」あるいは「合気」は数百年、あるいは数千年前に生まれた思想や理合を元に今日まで伝承されてきました。その長い年月を経ても廃れることなく、むしろ現代においてはその価値を再認識されていることからも、その普遍性は証明されています。


人間の作るシステムは常に最先端に向かうからこそ、普遍的な「森羅万象の理」を知ることも忘れてはならないことだと思っています。これも「陰陽」の理合です。




本日も最後まで読んでいただき感謝です。

また明日から新たな一週間です。良い気に触れて、素敵な一週間にしましょう。グッドラック!

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